他県産の養殖マダイを「三重県産」と偽り販売 三重漁連 担当者「沖のいけすに取りに行くのが不便」 

三重県漁業協同組合連合会(三重漁連)が、他県産の養殖マダイを「三重県産」と偽って出荷していたことがわかりました。

農林水産省東海農政局によりますと、尾鷲市にある三重漁連の牟婁事業所では、2020年7月からことし3月ごろまでの間、「和歌山県産」や「愛媛県産」の養殖マダイの切り身を、「三重県産」と偽ってスーパーなどに販売していたということです。

東海農政局によりますと、牟婁事業所では、地元産の養殖マダイは沖のいけすで養殖されていて、出荷要請を受けた担当者が、沖まで取りに行くのが不便だと判断して、近くの岸壁のいけすに一時的に入れてある他県産の養殖マダイを三重県産として出荷していたということです。

書類の保存に不備があり、不適正な表示で販売された正確な量や期間はわからないということで、農水省は11月28日、三重漁連に、食品を適正な表示で販売することなど、食品表示法に基づく「指示」を行う方針です。

© CBCテレビ