【インド】呼吸器疾患の医療態勢強化、中国の状況注視[医薬]

インド保健省は26日、呼吸器疾患の流行に対する国内医療機関の準備態勢を強化する方針を明らかにした。中国北部で、呼吸器疾患の発生が急増していることを受けた措置。

保健省は、国内の各州・連邦直轄地の公衆衛生当局や医療機関に対して、利用可能な病床数、インフルエンザ向けの薬・ワクチンや医療用酸素、抗生物質などの在庫、感染予防対策などを早急に見直すよう指示した。

保健省はまた、各州・連邦直轄地に、同省が今年6月に導入した呼吸器疾患向けの監視戦略指針(ガイドライン)を順守するよう求めている。同ガイドラインは、新型コロナウイルスの流行を受けて策定されたもので、インフルエンザや重症急性呼吸器感染症(SARI)なども対象に含まれている。

中国北部では、過去数週間に子供を中心に呼吸器疾患の発生が増加。中国国家衛生健康委員会は、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎など既知の病原体によるもので、冬季に発生する通常の流行と説明している。

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