次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線は27日、通常ダイヤの運行開始から3カ月を迎えた。平日の利用者数は約1万3千人に上る。同日も運転士約30人が業務に当たり、安全運行に努めた。
8月の開業式典で特別列車を運転した運転士武井宏祐(たけいこうすけ)さん(38)はこの日、朝の通勤時間帯の列車運行に従事。運転席で「進行」と声を出して指さし確認し、大きなカーブの前では乗客に注意を呼びかけた。
「安全第一。危険予知と防衛運転の徹底を心がけている」と武井さん。業務の中心は運転士の採用やダイヤ作成で、朝夕の混雑時間帯に運転士として現場に出ている。この3カ月間で利用者の笑顔や感謝の声に触れ、やりがいを感じているという。「ますます親しみのあるライトラインにしたい」と、にこやかに意気込みを語った。