取り残された人助けるための緊張感ある連携 火災時季前に救助訓練 芳賀地区消防本部

救助が必要な人に見立てた人形を背負いはしごを下りる隊員

 【真岡】芳賀地区広域行政事務組合消防本部は27日、真岡消防署で、火災が増える時季に合わせ、消火からけが人を助けるまでの一連の動きを確認する中隊技能訓練を行った。

 2階建ての共同住宅の2階部分が燃え、2人が取り残されている想定で行った。真岡中隊と真岡西中隊の各6人が、出動からホースの連結、消火、はしごの設置、建物内の捜索、救出まで実際の火災現場同様、緊迫感のある連携を展開した。

 同署警防課の古内貴志(ふるうちたかし)第一指揮隊長(49)は「これから火災が非常に増える時季を迎える。緊張感のある訓練を継続し、住民の安全を守れるよう技術を鍛えていきたい」と話した。

 中隊レベルの総合的な技能訓練は年1回で、29日までの間に、二宮、益子、芳賀、茂木、市貝の中隊も合わせ計84人が、真岡消防署と各分署で行われる訓練に参加する。

救助が必要な人に見立てた人形を背負いはしごを下りる隊員

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