J舞台に活躍誓う 関西学院大の2人会見 J1鹿島の濃野とJ2水戸の長尾

関学大で開かれた記者会見でガッツポーズをするJ1鹿島の濃野(右)とJ2水戸の長尾=兵庫県西宮市(同大提供)

関西学院大からJ1鹿島に加入が内定しているDF濃野公人(4年)と、J2水戸に内定しているMF長尾優斗(同)が27日、兵庫県西宮市の同大でJリーグ内定者の記者会見に参加し、チーム選択の決め手やプロ入り後の抱負を語った。

■鹿島 DF 濃野公人 タイトル獲得貢献を

「サッカーを18年間する中で、大切にしてきたことが鹿島にはあった」。人一倍負けず嫌いだという濃野は入団の決め手を打ち明けた。「ゴールではなくスタート。一日一日を大切に成長し、タイトル獲得に貢献したい」と意欲的だった。

鹿島に引かれた理由は「勝利に貪欲なチーム」であったから。鹿島が大事にしてきた歴史や伝統を知り、ひたすらに勝利を求めるクラブのDNAが「自分とマッチしている」と感じ、「それを体現できる選手になりたい」と考えた。

右サイドバック(SB)として「攻撃参加は誰にも負けない武器」と言い切る。右SBが主戦場となったのは大学3年次からで、1年次はFW、2年次は右MFとしてプレー。ポジションを変えるたびに学びを得ることで、サッカーへの理解も深まり、柔軟性も得た。

参考とする選手に鹿島OBの内田篤人さんを挙げた。偉大な先達のように世界トップレベルで戦うことが最終目標だが、まずは鹿島で活躍することが先決だ。「ゴールとアシストを追い求める」と右サイドを駆け上がる。

■のうの・きみと
2002年2月26日、福岡県出身。身長179センチ、69キロ。鳥栖U-15-大津高(熊本)-関学大。

■水戸 MF 長尾優斗 観客魅了する選手に

ボランチの長尾は理想とする選手像として「観客を魅了するプレーヤー」と語った。22歳の目標は元日本代表のゲームメーカー・遠藤保仁。「長短のパスを織り交ぜたゲームメークと90分走りきれる運動量を見てほしい」と意気込んだ。

水戸には「サッカー面だけでなく、人として成長できるクラブだと思った」と加入を決意した。地域のサポーターと共に歩んでいけることに魅力を感じたと説明。水戸がJ2の在籍期間で最も長いことも知っており、「J1に昇格させたい」と目標を定めた。

プロ入りに至る転機は大学3年次の全日本大学選手権の準決勝、桐蔭横浜大戦にあった。Jリーグ内定が13人いる強敵に対し、延長戦の末に敗れたが、プレー内容には手応えがあり、自信を得た。「プロ入りの道を開くきっかけ」になり、「自分を中心にゲームをつくる能力」を伸ばした。

成長を加速させ、幼い頃からの夢でもあるプロ入りを勝ち取った。水戸の司令塔になれるか。「1年目が勝負になる。結果にこだわりたい」と即戦力での活躍を誓った。

■ながお・ゆうと
2001年8月31日生まれ、大阪府出身。身長178センチ、体重73キロ。千里丘FC-G大阪ユース-関学大。

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