静岡県が不法に投棄された産廃の行政代執行を開始ただし土地の所有者とその妻が死亡したため工事費の請求方法は未定 静岡・掛川市

静岡県掛川市で不適切に投棄された産業廃棄物について、静岡県は行政代執行を始めました。

掛川市上内田で27日午前に始まった県による行政代執行では、まず産業廃棄物を撤去するための草刈りが行われました。

県はこの土地を所有する個人事業者が、およそ890立法メートルの産業廃棄物を投棄したとして、2006年ごろから元代表の男性に対し適切に処理するよう繰り返し指導してきました。

しかし男性は2017年に死去。

おととし6月には廃棄物の一部が隣接する水路に流出したため、県は今年2月、男性の妻に廃棄物の撤去を求める措置命令を出しましたが、妻も8月に死去しました。

行政代執行では産業廃棄物の撤去の他、周りの擁壁の取り壊しも行われ、来年3月22日まで続く見通しです。

また県は2900万円余りの工事費を今年度予算の予備費で対応する方針ですが、措置命令の対象者がいないため、請求方法を検討しています。

© 静岡朝日テレビ