北朝鮮衛星の「軌道投入」明言 米国連大使、ロシアの協力警戒

軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載して打ち上げられる新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」=21日、北朝鮮北西部東倉里の西海衛星発射場(朝鮮中央通信=共同)

 【ニューヨーク共同】米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は27日、国連安全保障理事会の会合で、北朝鮮が21日に打ち上げた軍事偵察衛星「万里鏡1号」が地球を周回する軌道に入ったことを米国が「確認した」と明言した。ロシアが軍事協力の一環として、衛星開発を支援している可能性があると述べ、警戒感を示した。

 米国防総省は21日、「打ち上げの成否はまだ評価中だ」としていた。北朝鮮は万里鏡1号が12月1日から正式に偵察任務に就くとしており、米国は、日本や韓国と連携して衛星として機能しているかどうかや、詳しい性能の分析を進める。

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