同じ仲間で来夏再挑戦 そば打ち甲子園へ始動 経験生かし上位狙う 茨城・太田西山高生徒

来夏の大会に向けて同じメンバーで練習を再開した生徒たち=常陸太田市新宿町

来年夏の「全国高校生そば打ち選手権大会」(そば打ち甲子園)に向け、茨城常陸太田市新宿町の県立太田西山高の生徒たちが練習に取り組み始めた。メンバーは今夏の大会に出場しており、同じ陣容で臨む。「常陸秋そば」発祥の地として知られる同市にある高校として、「出場経験を生かして上位の成績を目指したい」と張り切っている。

メンバーはいずれも2年生の会沢椿さん(16)、横山瑠さん(16)、梅原経平さん(16)、河野美月さん(16)、入沢麗奈さん(16)の5人。8月に開かれた大会には全国20校が参加。農業系や実業系が多い中で、普通科の同校は健闘し敢闘賞に輝いた。

同校チームは部活動ではなく、希望する生徒で編成する。大会への挑戦は4年前に始まったが、コロナ禍の影響で大会が中止となったことから、2022年夏に初めて出場した。

今回のメンバーは1年時に練習を始め、2年生で出場した。同じメンバーが来夏を目指し、手を挙げた。大会の雰囲気も知り、気心の知れた仲間で上位進出を狙う。

練習は放課後。約3カ月ぶりに再開した11月8日の練習では、大会での手順や感触を思い出しながら1キロのそばを打った。

技術指導はそば愛好者の団体「いばらき蕎麦(そば)の会」の会員3人が担う。手本を示しながら手足の位置や動き、指の使い方など細かな点まで指導する。練習後には撮影した動画を見て自分たちの動作を入念にチェックした。

入沢さんは「そば打ちも大会も楽しかったので、また参加した。練り工程が苦手なので克服したい。皆で協力して上位に入りたい」と話した。

© 株式会社茨城新聞社