ドジャースがヘイワードと再契約へ 1年900万ドルで合意との報道

MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、ドジャースは自軍からFAとなっていた34歳のベテラン外野手、ジェイソン・ヘイワードと1年900万ドルで再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。1年前のオフにカブスから解雇され、マイナー契約でドジャースに加入したヘイワードだったが、今季は4年ぶりに2ケタ本塁打を放つなど見事に復活。以前から定評のあったリーダーシップを新天地でも発揮するなど、チームに不可欠な戦力となっていた。

カブスで過ごした7シーズンは大型契約に見合う活躍ができなかったヘイワードだが、ドジャースに加入した今季は主に「対右腕用の右翼手」として起用され、124試合に出場して打率.269、15本塁打、40打点、2盗塁、OPS.813をマーク。2ケタ本塁打は21本塁打を放った2019年以来4年ぶりであり、100試合以上出場したシーズンにOPSが8割を超えたのはメジャー3年目の2012年(ブレーブス時代)以来、実に11年ぶりのことだった。

ゴールドグラブ賞を通算5度受賞している右翼の守備でも存在感を発揮し、守備防御点(DRS)とスタットキャストによる守備指標OAAはともに+5を記録。ヘイワードが右翼手として期待通りの働きを見せたことにより、ドジャースは不動の正右翼手だったムーキー・ベッツを二塁や遊撃で起用できるようになり、ヘイワードの復活はチーム全体の戦力の底上げにも大きく貢献していた。

また、ジャスティン・ターナーが抜けたチームにおいて、ワールドシリーズ制覇の経験もあるベテラン選手としてヘイワードが果たした役割は大きく、新人外野手のジェームス・アウトマンら若手選手を精神的にサポート。そうしたフィールド内外での働きを見て、今オフは複数のチームがヘイワード獲得に興味を示していたようだが、ヘイワードは自身の打撃を復活させたドジャースへの愛着や友人フレディ・フリーマンとともにプレーできる環境を重視し、ドジャース残留を選択したとみられる。

なお、「対右腕用の右翼手」としてヘイワードが残留したことにより、ベッツは来季も内野を守る試合が多くなることが予想されている。

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