グレイ獲得を狙っていたレッズ 次の補強ターゲットはグラスノーか

今季のレッズはエリー・デラクルーズを筆頭に、スペンサー・スティアー、マット・マクレーン、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランド、ノエルビ・マルテなど、多くの若手野手が台頭した。将来が楽しみな選手が多く、魅力的なチームとなりつつあるが、次のステップに進むためには投手陣の補強が必要だ。特に今季の先発防御率5.43はメジャー28位という酷さであり、先発投手の補強は急務となっている。そんな状況のなか、レッズの先発補強のプランが少しずつ明らかになってきた。

MLB公式サイトでレッズを担当するマーク・シェルドン記者が関係者から得た情報によると、レッズはカージナルス移籍が決まったソニー・グレイの獲得に乗り出していたようだ。グレイは2019~21年にレッズでプレーしていた選手であり、2019年には11勝8敗、防御率2.87、205奪三振(自己最多)という好成績を残してオールスター・ゲーム選出も果たしている。ハンター・グリーン、アンドリュー・アボット、グラハム・アッシュクラフト、ブランドン・ウィリアムソン、ニック・ロドロと25歳以下の若手ばかりが並ぶ先発ローテーションの精神的支柱として、34歳のベテラン右腕の獲得を狙っていたとみられる。

また、シェルドン記者はレッズがタイラー・グラスノー(レイズ)をトレードで獲得することに興味を示していることも伝えている。故障に悩まされるキャリアを過ごしているグラスノーだが、今季は21試合に先発して自己最多の120イニングを投げ、10勝7敗、防御率3.53、162奪三振を記録。通算奪三振率11.52という数字が示すように、健康であればエース級の実力を持つ投手である。

レイズは現時点でのペイロールが球団史上最高額を大幅に上回るものとなっており、今オフは一部の主力選手をトレードで放出してペイロール削減に動くとみられている。その最有力候補と目されているのが、1年後にFAとなり、チーム内でダントツの高額年俸(2500万ドル)であるグラスノーだ。故障リスクの高い投手ではあるものの、エース級のポテンシャルはレッズにとって非常に魅力的。グレイ獲得に失敗したことにより、今後はグラスノー獲得への動きを加速させていくかもしれない。

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