ケアラー支援 推進計画の素案示す

 障がい者や高齢者など日常的なサポートが必要な家族を支える「ケアラー」の支援を検討する協議会が27日、栃木県庁で開かれ、支援推進計画の素案が示されました。

 3回目の開催となった今回の会議では、これまでに行ってきたケアラーの実態調査や県政世論調査の結果を踏まえて、2024年度から3年間で実施する支援推進計画の素案が示されました。素案は、県内のケアラーの実態やその支援における課題、施策についてなど合わせて8章で構成されています。

 このうち課題では、認知度が不十分で支援が遅れがちになっていることや、相談・支援体制の充実が求められていることなど4項目をまとめています。そして、これらの課題を受けた取り組みを明記したほか、取り組みを着実に進めるため、それぞれの項目で年度ごとに評価指標を定めています。

 委員からは、「基本計画は理念的な部分が大きくなるのは仕方ないが、実効性をどう担保するのか」や「各市町村に事例を情報提供できるようなネットワークを作るべき」といった意見があがりました。

 県は、今回の会議で出た意見や来月(12月)末から行う、パブリックコメントの結果を参考に、2024年2月下旬から3月上旬に開く第4回の会議で最終案を示します。

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