茨城県芸術祭 創造市場「冬物語」上演へ 土浦、12月3日 嫉妬や恋描く

舞台「冬物語」の稽古風景。自己判断でマスクを着用する姿も見られた=土浦市西真鍋町

茨城県芸術祭(県、茨城文化団体連合、茨城新聞社など主催)の演劇祭として、同県土浦市の社会人劇団「創造市場」の舞台「冬物語」が12月3日、同市東真鍋町のクラフトシビックホール土浦(土浦市民会館)で上演される。同市西真鍋町にある稽古場では、本番を控え、新型コロナウイルス感染症に気を配りながら、稽古が進められている。

「冬物語」は、シェークスピアの代表的なロマンス劇。嫉妬心から起こる家族の悲劇と若者たちの純粋な恋を、16年に及ぶ時間軸で描いている。

演出を担う劇団代表の稜地一週(本名・五頭良二)さんは「人間の根っこにある嫉妬心や裏切りなどが絡み合ったストーリー。愛が貫かれ、全ての感情がまとまって大団円を迎える」と強調。「芝居を見た人が、邪心や嫉妬といった負の感情を自身に置き換え、向き合い方を感じてもらえればうれしい」と呼びかける。

コロナ対策については「行動制限が緩和されてはいるが、団員には自己防衛の徹底を呼びかけている」と強調。「小さな劇団なので代役が利かない。公演を全うするのが重要」と話した。

公演は、午後1時からと同5時からの2回。チケットは前売り一般2500円、18歳以下2000円(当日券はともに200円増)。問い合わせは同劇団(電)029(821)9405。

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