出資が行われたFlickplayは、自社の専門ショップや、ユーザーの位置情報を活用した地図上のショップからデジタルトイを購入することができるサービスを提供している。また、ユーザーは購入したアイテムがテーマとなったミニゲームを遊んだり、現実世界と重ね合わせて撮影することが可能となっている。これらのコンテンツをSNSに投稿することで、プレイヤー同士のコミュニケーションを促進し、デジタルトイを軸としたファンコミュニティの醸成を目指している。

また、Code Charmはクラウドサービスを活用して、複数のクリエイターが同時にデザイン可能なコラボレーションツールを通じ、クリエイター間の創作活動やコミュニケーションをよりスムーズに実現できるサービスを提供している。クリエイターがデザインするだけでなく、仕事の受発注や作品の投稿、マーケットプレイスでの売買を通じ、さらなるクリエイターコミュニティの醸成を目指しているとのことだ。

Bandai Namco Entertainment 021 Fundでは、既存のエンターテインメント事業の強化、そして次世代のエンターテインメント事業の創出を目指していることから、コミュニティを盛り上げる技術やサービスを展開する企業を主な投資対象のひとつとしている。そうした中で今回の2社は、それぞれ異なったコミュニティ醸成に役立つソリューションを提供していることから出資するに至ったとのことだ。国内のみならず、海外への出資も積極的に進めており、本年度に入り3件目となる米国企業への出資になるという。

本出資、そして10月に発表された良質なファンコミュニティの醸成に向けAI技術を活用したサービスを提供するGGWPへの出資などを通じて、Bandai Namco Entertainment 021 Fundのビジョンであるファンがフィジカルとデジタルの世界を行き来し、ファンとエンターテイメントのつながりが、より密接に、日常に寄り添う未来の実現を目指していくとしている。