大谷翔平が「球場との相性」を重要視する可能性 米記者が伝える

大谷翔平は移籍先を決めるうえで何を最も重視するのか。これについては様々なことが語られてきた。チームの成功、契約金額の大きさ、地理的条件など。結局のところ、大谷が何を重視しているのかは明らかになっていないが、ここにきて新たな要素が浮上してきた。「本拠地球場との相性」である。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のアルデン・ゴンザレス記者が「大谷の考えに詳しい人物」の話として伝えたところによると、大谷はその球場で快適にプレーできるかどうかを重要視している可能性があるという。

十分な資金を準備して大谷獲得に強い意欲を見せるジャイアンツが「大谷争奪戦で不利な立場にある」と言われている理由が打者不利の本拠地オラクル・パークである。ジャイアンツはバリー・ボンズを最後にシーズン30本塁打以上を記録した選手が現れておらず、オラクル・パークは特に左打ちのパワーヒッターにとって不利な球場として知られている。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者も「ジャイアンツにとって本拠地球場が大谷獲得への大きなハードルになる可能性がある」と伝えており、投打両面での活躍を望む大谷がどちらか一方に極端に有利な球場を本拠地とするチームを選ぶ可能性は低いとみられる。

逆に、投手有利でも打者有利でもない中立的な球場を本拠地とするチームは有利な立場にあると言える。先日、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は大谷にフィットするチームとしてブルージェイズを挙げていたが、ゴンザレス記者もブルージェイズの本拠地ロジャース・センターが中立的な球場であることを理由に、移籍先の有力候補として挙げている。ちなみに、大谷はロジャース・センターで通算OPS1.139(13試合)、防御率0.00(7イニング)の好成績を残している。

MLB公式サイトは「大谷のユニークさや偉大さ、契約が記録的なものになるであろうことを考えると、交渉の過程では様々な要素が重要になる」と指摘。「本拠地球場との相性は最重要の要素ではないかもしれないが、周囲の人々が考えている以上に重要である可能性はありそうだ」としている。

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