日大アメフト3人目の逮捕 副学長は林氏提訴

 日本大学アメリカンフットボール部から27日、3人目の逮捕者が出た。今回、警視庁に麻薬特例法違反容疑で逮捕されたのは3年生の男子部員。薬物売人の友人から大麻とわかって譲り受けた疑いがあるとされている。譲り受けた時期は一連の薬物事件の舞台となった日大アメリカンフットボール部の学生寮入寮中。

 日大アメリカンフットボール部をめぐっては今年8月に乾燥大麻と覚せい剤所持容疑で3年生男子部員が逮捕され、その後、麻薬取締法違反の罪で起訴された。

 また別の4年生男子部員は麻薬特例法違反の罪で略式起訴され、罰金30万円が言い渡された。捜査が進めばさらに逮捕者が出る可能性も否定できない。大学側の学生に対する毅然とした対応が求められている。

 一方、日大副学長の澤田康弘氏は薬物事件をめぐる一連の問題で、林真理子理事長から辞任の強要などパワハラを受けたとして同日、1000万円の損害賠償請求訴訟を起こした。

 澤田氏は理事会から即時辞任を勧告されており、辞任については年内に行う意向とされる。また酒井健夫学長も年度内での辞任勧告を受け、辞任方針といわれている。林理事長は給与50%減給(6か月)が提起され、これを受け入れたと伝えられている。

 いずれにしても大学のガバナンスのなさが浮き彫りになっており、日大は責任所在の明確化とともに、再発防止策と改善策を今月中に文科省に提出しなければならない。(編集担当:森高龍二)

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