危険運転致死罪適用求める 遺族が宇都宮地検に署名提出 時速160キロ超の交通死亡事故

2023年2月に宇都宮市の国道で時速160キロを超える速度の車が前を走るバイクに追突して男性を死亡させた事故で、ドライバーの男が過失運転致死罪に問われています。遺族らが11月27日、宇都宮地方検察庁に署名を提出し、改めてより刑が重い危険運転致死罪を適用することを求めました。

この事故は2023年2月14日の夜、宇都宮市下栗町の新4号国道で20歳の被告が運転していた乗用車が時速160キロを超える速度で前を走る佐々木一匡さん(当時63歳)のバイクに追突し死亡させたとして、現在「過失運転致死の罪」に問われています。

佐々木さんの妻の多恵子さんは、乗用車が法定速度を100キロ超える時速160キロ以上の速度で走行していることなどから、制御が困難な高速度であるとして、より刑の重い「危険運転致死罪」の適用を求めて6月と8月に宇都宮地方検察庁に要望書と署名を提出しています。

 多恵子さんなどは27日、宇都宮地検を訪れて集まった署名を提出し改めて「危険運転致死罪」を適用するよう求めました。今回提出した署名は自筆とオンラインの合わせて約4300筆でこれまで提出した署名は今回を含め7万3千筆に上ります。

 多恵子さんは11月25日、東京都内で開かれた「犯罪被害者団体ネットワーク」の全国大会に参加し、今年(2023年)設立された市民団体の「高速暴走・危険運転被害者の会」で一緒に共同代表を務める長文恵さんの講演に耳を傾けていました。

© 株式会社とちぎテレビ