「プール熱」病名呼称見直しを 水連、風評被害と厚労省に陳情

厚労省の塩崎彰久政務官(右)に「プール熱」の呼称見直しについての陳情書を手渡す日本水泳連盟の鈴木大地会長=28日、厚労省

 日本水泳連盟など水泳に関する3団体が28日、感染者が増加している咽頭結膜熱に「プール熱」という呼称を用いることをやめるよう、厚生労働省に陳情した。日本水連の鈴木大地会長は、プールでしか感染しないかのような誤解を生んでいるとして「プールが危険かのような風評被害がある」と訴えた。

 同省のホームページでは咽頭結膜熱は「プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもある」と記載。3団体は感染の可能性は生活圏全体にあり、プールは感染経路の一つにとどまると指摘した。

 塩崎彰久政務官は「誤解が広がることがあってはいけない。対応を考えたい」と述べた。

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