犠牲者統計資料の特別展開催 東京都慰霊協会、3万8千人分

関東大震災の「震災死亡者調査表」をまとめた統計資料の特別展=28日午前、東京都墨田区

 関東大震災による犠牲者のうち約3万8千人分の「震災死亡者調査表」のデータベース化を進めている公益財団法人「東京都慰霊協会」は28日、調査表に記載されている性別や年齢、死亡場所などをまとめた統計資料の特別展を、都立横網町公園(墨田区)の東京都復興記念館で開いた。入館無料で来年3月3日まで。

 東京で年齢が判明している犠牲者を世代ごとに男女別で示したグラフでは、男女とも10歳以下が4千人以上、11~20歳が3千人以上で、若い世代ほど多くの人が亡くなっていた。区ごとの死者数も地図と共に展示。橋や公園、工場など場所ごとの犠牲者数も明らかにしている。

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