アストロズがブレグマン放出を検討する可能性 来季終了後にFA

アレックス・ブレグマンは2016年にメジャーデビューを果たし、2017年から正三塁手に定着したが、アストロズはその2017年から今季まで7年連続で少なくともリーグ優勝決定シリーズまで駒を進めている。ブレグマンがアストロズ黄金期を支えた1人であることは間違いない。しかし、ブレグマンがアストロズの一員として過ごす時間は終わりに近づいているのかもしれない。「MLBネットワーク」のジム・デュケット記者はアストロズが1年後にFAとなるブレグマンをトレードで放出する可能性を報じている。

現在29歳のブレグマンは2015年ドラフト全体2位指名でアストロズに入団。正三塁手として活躍し、2017年、2022年と2度のワールドシリーズ制覇にも貢献した。今季は自己最多の161試合に出場して打率.262、25本塁打、98打点、3盗塁、OPS.804を記録。現在、アストロズと5年1億ドルの契約を結んでいるが、来季が5年契約のラストイヤーとなる。

デュケット記者は「私は彼が今季アストロズでプレーしない可能性すらあったと思っている」とコメント。「もしアストロズがブレグマンをトレードに出せば、間違いなく多くのチームが興味を示すだろう。売りに出していないとしても、アストロズがブレグマンへのオファーに耳を傾けている可能性はあると思う」とした。「SNY」のアンディ・マルティノ記者も「私もジムと同じようなことを聞いている」とブレグマンがトレードされる可能性があることを報じている。

アストロズはチームの看板選手であるホセ・アルトゥーベがブレグマンと同じタイミングでFAとなり、その1年後にはカイル・タッカーとフランバー・バルデスのFAも控えている。この全員を大型契約で引き留めるのは現実的ではなく、アストロズは今後、主力選手の取捨選択を迫られることになる。ブレグマンの代理人はスコット・ボラス氏であり、FA前の契約延長交渉は難航することが予想されるため、放出の可能性が取り沙汰されているというわけだ(注:アルトゥーベの代理人もボラス氏)。

ちなみに、アストロズがFA選手に与えた最大の契約は、2006年11月にカルロス・リーと結んだ6年1億ドルである。メジャーリーガーの年俸水準が年々上昇しているにもかかわらず、アストロズは15年以上にわたり、FA選手に総額1億ドルを超える契約を与えていないのだ。そうした状況を踏まえ、デュケット記者は「アストロズがFAになったブレグマンと契約できる可能性はゼロだ」と断言している。

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