ホスキンス獲得レースは3チームの争いか 今季は左ひざ故障で全休

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、フィリーズからFAとなったリース・ホスキンスに対して複数のチームが興味を示しており、なかでもマリナーズ、カブス、ブルージェイズの3チームが現時点で争奪戦をリードしているようだ。いずれも一塁またはDHに空きがあり、強打者の補強を必要としているチームであり、ホスキンスはそのニーズに合致する存在と言える。また、モロシ記者はレッドソックスからFAとなったジャスティン・ターナーも「マリナーズにフィットする」と伝えている。

現在30歳のホスキンスは2017年8月にメジャーデビューし、2018年に34本塁打、2022年に30本塁打を放つなど、メジャー通算667試合で148本塁打、OPS.845を記録している強打の一塁手である。FA前のラストイヤーとなった今季は、オープン戦で左ひざ前十字靭帯を断裂する重傷を負い、レギュラーシーズンを全休。ポストシーズンで戦列復帰するプランもあったが、結局ロースターに登録されることはなく、1試合もプレーしないままシーズンを終えた。フィリーズは来季も引き続きブライス・ハーパーを一塁手として起用する方針を明らかにしており、ホスキンスがフィリーズと再契約を結ぶ可能性は事実上消滅している。

マリナーズは今季チームで最も多くDHを務めたマイク・フォードをノンテンダーFAとしており、強打のテオスカー・ヘルナンデスもFAとなったため、強打者の補強が急務となっている。ただし、ジェリー・ディポート編成本部長はコンタクト能力の高い打者を獲得する意向を示しており、2019年に173三振、2022年に169三振を喫しているホスキンスがチーム方針にフィットするかは微妙なところだ。

カブスは正一塁手が不在で、ユーティリティ・プレーヤーのクリストファー・モレルに一塁守備の練習をさせる方針であることが報じられている。DHの枠も空いており、一塁またはDHに入る強打者として、ホスキンスは補強ポイントに合致する存在だ。

ブルージェイズは今季主にDHを務めたブランドン・ベルトがFAとなり、トロント出身の名打者ジョーイ・ボットーの獲得が噂されている。ジョージ・スプリンガー、ボー・ビシェット、ブラディミール・ゲレーロJr.など、主力に右打者が多いことを考えると、左打ちの強打者を獲得するのが理想だが、DH不在の現状を考えると、ホスキンス獲得に動く可能性は十分にある。

モロシ記者は、マリナーズの補強ターゲットになり得る打者として、39歳のターナーの名前も挙げている。今季はレッドソックスで146試合に出場し、打率.276、23本塁打、96打点、OPS.800をマーク。勝負強い打撃は今季も健在だった。三振数も自己ワーストとはいえ110個にとどめており、ホスキンスよりもマリナーズのチーム方針にフィットする存在と言えるだろう。

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