早島支援学校 遠隔で手作り品販売 日用品や雑貨 分身ロボ使い接客も

早島支援学校でオリヒメを遠隔操作する男子生徒(中央)

 早島支援学校(岡山県早島町早島)の生徒が作った日用品や生活雑貨を販売する「早島支援のおみせ」が、町地域福祉センター(同町前潟)1階ロビーに“オープン”している。12月8日まで。期間中、生徒は学校から会場の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を動かし、遠隔での接客にも取り組む。

 学校の活動を知ってもらうとともに地域に貢献をしようと、病弱部と肢体不自由部それぞれの中学、高等部生計約40人が手がけた。靴下を再生させたエコたわし、粘土で製作したカラフルな飾りボタン、多彩な柄の布を用いた巾着やポーチ、来年用カレンダーといった約200点が並ぶ。

 28日は肢体不自由部高等部2年の男子生徒(17)が学校でタブレット端末を使い、会場の机に置いたオリヒメを操作。オリヒメにはカメラやマイクが搭載されており、客が現れたのが分かると、教諭が「いらっしゃいませ」と声をかけ、男子生徒がお辞儀をさせるなど応対した。

 男子生徒は「お客さんとのやりとりが楽しく、みんなで作ったものを大勢の人が手に取ってくれてうれしい」と笑顔で話した。

 同様の接客は1日午前11時からも行う。

 午前8時半~午後5時(8日は午後4時まで)。3日は休み。問い合わせは同校(086―482―2131)。

町地域福祉センターでの「早島支援のおみせ」。手前にあるのがオリヒメ

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