「熱すると、とろっとしておいしい」 寒さに耐え甘み増す新里ねぎ 宇都宮で収穫始まる

順調に育った新里ねぎを丁寧に抜き取る松本さん=28日午前11時50分、宇都宮市新里町

 寒さが厳しさを増す中、栃木県宇都宮市でこの時季に採れる新里地区特産「新里ねぎ」の収穫が始まった。

 江戸時代から作られてきた伝統野菜で、市のブランド農産物になっている。成長途中で斜めに植え替えることで曲がったネギとなり、甘みが出るのが特徴。

 地場産品を盛り上げようと昨年就農した同市新里町、農業松本朋文(まつもとともひろ)さん(28)は約70アールの畑で栽培。28日は順調に育った750本を畝から丁寧に抜き取った。収穫は来年3月まで続き、販売は道の駅うつのみやろまんちっく村や市内の直売所で12月1日に始まる。

 松本さんは「熱すると、とろっとしておいしい。寒いほど甘みが増すので今後の冷え込みに期待したい」と話していた。

 12月1~3日は道の駅うつのみやろまんちっく村で「新里ねぎまつり」が行われる。

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