贈賄罪で罰金の美作市議に対し辞職勧告決議案を可決 議会中に謝罪を申し出る場面も…報道陣の取材には応じず 岡山・美作市

美作市議会の議長選挙を巡り、贈賄の罪で略式命令を受けた市議に対して、美作市議会は28日、市議の辞職勧告決議案を賛成多数で可決しました。

28日に開会した定例市議会には、贈賄罪で略式命令を受けた鈴木悦子議員も出席しました。

この事件は、鈴木議員が2023年4月の議長選挙で自分に投票してもらおうと、市議4人に合わせて20万円を渡そうとした罪で9月に罰金100万円の略式命令を受けたものです。

市議会は政治倫理審査会を設置し、9回にわたる会合の結果、鈴木議員に辞職を求めるのが妥当だとする報告書をまとめ、議長に提出していました。

議会の冒頭、鈴木議員を除く議員で鈴木議員の辞職勧告決議案を採決し、賛成多数で可決されました。

その後、席に戻った鈴木議員は……。

鈴木議員「議長!」
議長「鈴木議員」
鈴木議員「先ほどの辞職勧告決議につきまして一言市民の皆さまに……」
議長「今は許可できませんので」
鈴木議員「いやタイミングがありますので、ぜひ市民の皆さまにお詫び申し上げたい」
議長「それはまた別の機会にしてください。きょうは許可できません」

これまで政治倫理審査会での弁明の場には現れなかった鈴木議員が、市民に謝罪をしたいと申し出ましたが、山本議長は「きょうの日程にない」として許可しませんでした。

議会で謝罪の機会を求めた鈴木議員でしたが、その後の報道陣の取材には応じませんでした。今後の進退などについても明らかにしていません。

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