さすまたで犯人撃退!使い方は? 日ごろから使用確認が大切【長野】

26日、東京・上野の貴金属店であった強盗未遂事件。店の関係者が「さすまた」で応戦し、犯人は逃走しました。
県内の学校などにもさすまたが置いてあります。元警察官の男性は、「もしも」に備えて、いま一度使い方の確認が必要だと話します。

26日、午後7時前、東京・上野の貴金属店に3人組が押し入り、商品を奪おうとしました。
すると…店の従業員がさすまたを振り回し、犯人は逃走。事件とともに、この「さすまた」に注目が集まっています。

「さっさと金出せって言ってんだよ早くしろよ」

28日朝、安曇野市のパチンコ店で実施された強盗対応訓練。年末は犯罪が増える時期です。
こうした刃物を持った相手に対して、警察官もさすまたを使うことがあります。

■安曇野警察署生活安全課・矢口護 防犯指導係長
「相手が刃物を持っていれば刺されちゃうような距離で対峙するといけないので、さすまたがあればその分の距離が取れる。複数名で警察は対応するので、2本3本とあれば(犯人を)押さえることが出来るので警察でも使っている」

過去の事件の教訓から、万が一の時に備えてさすまたは多くの小学校や保育園に置かれています。その使い方を、元警察官で長野市内の小学校の防犯・防災アドバイザーを務める原明徳さん(73)に聞きました。

■原 明徳さん
「これだと外れちゃうんだよね、だからこういう斜めで首の所を狙うでしょ全然動けない。後ろからここの所へ、倒れちゃうだから押さえることが出来る」

さすまたの長さは2m程度に設計されています。

■原 明徳さん
「距離が無いと短い刃物ならいいけど、日本刀など長い物だと対応出来ないだから距離が保てる」

原さんは、独自のさすまたを開発しています。
ブザーやライトが付いていて、危険を周囲に知らせ、暗い場所でも使えます。
また、アームが閉じるため、犯人は簡単に抜け出すことが出来ません。

■原 明徳さん
「有事の時にいかに有効に使えるかが一番大事な所ですので、さすまたの重さを感じたり機能を確認したり、日頃から親しんで持つものじゃないけど触ったり、実質的な訓練をやっておく必要を感じる」

置いてあるだけで安心せず、日ごろから使い方を確認しておくことが大切です。

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