「息子ががん」と高齢女性にうその電話、現金だまし取る 詐欺容疑で暴力団員を再逮捕

京都府警本部

 高齢者から多額の現金をだまし取ったとして、京都府警組対2課と東山署は11月28日、詐欺の疑いで、千葉県習志野市、暴力団組員の容疑者の男(44)を再逮捕した。府警は約20人でつくる特殊詐欺グループの首謀者とみている。

 再逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀し、昨年12月16日、三重県鈴鹿市の女性(79)宅に息子や医師を名乗り「カードをなくし、至急現金が必要」「息子さんが喉のがんになった」などとうその電話をかけて200万円を詐取。同様の手口で同17日、京都市上京区の女性(81)から140万円をだまし取った疑い。「一切関わっていない」と容疑を否認しているという。府警は今月7日、別の高齢女性への詐欺容疑で男を逮捕していた。

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