コロナ禍を経て「稚児の土俵入り」も4年ぶりに実施されました。
愛媛県西予市野村町の伝統行事「乙亥大相撲」が28日から始まり、相撲のまちが賑わいを見せています。
江戸末期に発生した大火事の後、無火災を願い始まり、今年で172回目を迎えた西予市野村町の「乙亥大相撲」、会場の乙亥会館には「のぼり」がにぎやかに立ち並び、来場者を出迎えます。
中では、相撲の禁じ手を面白おかしく見せる「初っ切り」で会場を温めると、全国でもここだけだという、プロとアマチュアの力士による取り組みが4年ぶりに実施され、ファンを沸かせていました。
(来場者)
「こんなに近くで相撲を取る所を見ないので新鮮」
そして、男の子を抱っこした力士が四股を踏み、健やかな成長を願う「稚児の土俵入り」も4年ぶりに復活。
今回は野村町出身、片男波親方の弟子で「角界の鉄人」の異名もある39歳の玉鷲関と、元大関・朝乃山関が招待されました。
大きなお相撲さんに抱えられた男の子たちは驚いて泣き出したり、逆に動じなかったりと様々な反応を見せ、訪れた観客が盛んな声援と拍手を送っていました。
(「稚児の土俵入り」保護者)
「元気に育ってほしいという思いで出場させた」
「今までずっとやってもらっているので伝統を引き継いでいきたい」
「乙亥大相撲」は29日も開催され、相撲のまち・野村は賑わいに包まれます。