JR西ローカル線の平均収支悪化 20~22年度実績

 JR西日本は28日、利用者が少ないローカル線の2020~22年度平均の収支を公表した。対象とした1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が2千人未満の17路線30区間について、費用に対する収入の割合を示す収支率の平均は10.4%で、19~21年度よりも0.5ポイント悪化した。沿線人口の減少に加え、新型コロナウイルス禍によって利用者が低迷した。

 芸備線の一部区間については、斉藤鉄夫国土交通相が28日に路線の存廃を議論する「再構築協議会」を設置する方針を表明。設置されれば全国初となる見込みで、国や自治体、鉄道事業者らが3年以内をめどに利用を促進するか、バスに転換するかなどを決める。

© 一般社団法人共同通信社