静岡・沼津市の市議が「市の土地」を駐車場として貸し出していた問題で、市は28日、市議に利益の返還を求める訴えを起こしました。
この問題は、山下富美子市議が自宅に隣接する所有地を駐車場として貸し出していましたが、そのうち2台分が「市の土地」だったものです。
市は、これまで利益の返還を求めてきましたが、山下市議が応じなかったため、11月に「利益返還を求め山下市議を提訴する議案」を提出し、市議会で可決されていました。これを受け、28日、市は不当な利益を得ていたとして、山下市議に対し2022年9月までの約10年間で得た利益、約204万円の返還を求め訴えを起こしました。
（沼津市 頼重 市長）
「提訴に関しては大変重く受け止めている。放置しておくことはふさわしいことではないと判断して、提訴した」「提訴後は和解とも可能性としてあると考えている」
これをうけ、山下市議は「9月の情報開示請求でたくさんの事実が公開されそれに基づいた話し合いによる 解決を望んできましたので、提訴に至ったことは大変残念です」とコメントしています。山下市議は29日に会見を開き、自身の「正当性を主張する」ということです。
