燃料電池バスで避難所に電気の供給を 宮城県が災害時に備え実証実験

燃料電池バスを使って、避難所などに電気を供給する宮城県の実験が富谷市で行われました。

水素と酸素から発電した電気で走行する燃料電池バスです。

坪谷歩香記者「燃料電池バスで発電した電気を給電機を通して避難所に供給する仕組みです」

安定した電気を供給できるかなどを調べたところ、避難所の照明や暖房器具のほか、人工呼吸器など医療機器への電気の供給に問題が無いことが確認されました。

富谷市民「本当にあったかくて気持ちいです。避難所にこたつがあったらそれだけでうれしいと思います」

燃料電池バス1台で、4日から5日間ほどの避難所運営ができるということです。

東北大学災害科学国際研究所柴山明寛准教授「移動ができる、そして必要な所に電力を渡すことができるっていうようなメリットがあります。電気そして温かさだったりとか居心地やすさっていうような家庭と同じような環境を作れれば、多くの方が避難していただけるのかな」

県は、災害時に活用できるよう検討していくことにしています。

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