「ずっと待っていた」12年越しの夢がかなう舞台へ駿河路を目指す父と娘の絆=伊東市チーム【しずおか市町対抗駅伝注目チーム・選手②】

2023年は4年ぶりに沿道での声援が解禁される第24回しずおか市町対抗駅伝。注目選手や選手たちの駅伝への思いを紹介していく第2回は伊東市の親子で代表に入るという夢をかなえた父と娘です。

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市町対抗駅伝を走る選手一人一人に特別な想いがあります。中でも、今回の駅伝に強い想いを抱く選手が伊東市にいます。土屋拓巳さん(40)です。

<伊東市チーム・土屋拓巳選手>
「自分にとって本当に、待ちに待った駅伝なので本当に楽しみです」Q待ちに待ったとは?「娘と一緒にこの駅伝に出られる可能性があるので、本当にずっとこれを待っていました」

<伊東市チーム・土屋美颯選手(小6)>
「私もお父さんと一緒に走りたいです」

伊東市で初めて、親子で代表入りした土屋拓巳さんと娘の美颯さん。初選出となった美颯さんのことを本人以上に喜んだのは父親の拓巳さんでした。

<伊東市チーム・土屋拓巳選手>
「美颯が産まれるのが分かった時から、6年生になったらちょうど自分が40歳なので、もしかしたら一緒に出られるかもというのを思って、ずっと走り続けてきたのでやっとこれでひとつ夢に近づいた」

<伊東市チーム・土屋美颯選手(小6)>
Q美颯さんから見てお父さんはどんなお父さんですか?
「走る時は楽しく走っているので、そういうところがかっこいいなと思います」

<伊東市チーム・土屋拓巳選手>
Qうれしいですね?
「初めて言われましたね。こういうこと言われることないので普段」

陸上を通して親子の絆を深めてきた拓巳さんと美颯さん。特に2人の思い出に残っている出来事がありました。

<伊東市チーム・土屋拓巳選手>
「別に2人で打ち合わせしたわけでも何でもないんですけど(同じ日に出場したレースで)2人とも5位で(娘に)負けたくなかったので、とりあえず一緒でホッとした感じはありました」

美颯さんが産まれる前からの12年越しの想い。娘と一緒に市町対抗駅伝を走りたい。そして、その想いに応え練習に励み、代表入りを果たした美颯さん。2人にとって、しずおか市町対抗駅伝とは、どんな大会なのか?

<伊東市チーム・土屋拓巳選手>
「ひと言で言うと生きがいそのもの。娘と一緒の大会に出られるかもしれないという素敵なプレゼントをもらえるかもしれないので、本当に人生になくてはならないもの」

<伊東市チーム・土屋美颯選手(小6)>
「いままで見ていた憧れの駅伝です。自分らしくいいペースで走れるように頑張りたいです」
Qお父さんと一緒に?
「はい」

父と娘の絆で駿河路を目指します。

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