廃園の約束「学園は説明責任を果たすべき」園児死亡の“バス置き去り”事件元理事長ら在宅起訴で牧之原市長「残念で遺族に対して申し訳ない」=静岡

静岡県牧之原市の「川崎幼稚園」で通園バスに園児が置き去りにされ死亡した事件についてです。元理事長らが在宅起訴されたことを受け、牧之原市の杉本基久雄市長は、園を運営する学園に対して遺族と交わした「廃園の約束」について説明責任を果たすべきと話しました。

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<杉本基久雄牧之原市長>
「千奈ちゃんは帰ってこない。事故の当事者である榛原学園には道義的責任を含めて、ご家族に対して責任を果たしていただきたい」

2023年9月、牧之原市の川崎幼稚園で河本千奈ちゃん当時3歳が通園バスの中に置き去りにされ、熱中症で死亡した事件。

この事件をめぐっては、静岡地検が11月24日、業務上過失致死の罪で、川崎幼稚園を運営する学校法人榛原学園の元理事長の男(74)と当時の千奈ちゃんのクラス担任の女(48)を在宅起訴しました。

11月28日の定例会見の中で、杉本市長は「道義的責任」という言葉を使い、学園が事件直後に遺族と交わした「川崎幼稚園を廃園にする」という約束について、説明責任を果たすよう訴えました。

また、榛原学園が運営する「市立・細江保育園」の指定管理期間を前倒しできなかったことについて、杉本市長は「残念で、遺族に対して申し訳ない気持ちがある」と話しました。

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