71名が犠牲となったシャペコエンセの飛行機事故をレプリカで再現、多くの批判を受け撤去した町長が謝罪「傷つけるつもりはなかった」

[写真:Getty Images]

シャペコエンセの選手たちが乗っていた飛行機事故から7年が経過した今、いらぬトラブルが起こっているようだ。ブラジル『グローボ』が伝えている。
【写真】撤去前のレプリカ

シャペコエンセは、2016年11月28日にコパ・スダメリカーナ2016決勝を戦うためアトレティコ・ナシオナルとのアウェイゲームに向けてラミア航空2933便に乗ってコロンビアのメデジンに向かう際、チームの選手、監督、クラブ首脳の大半を含む搭乗者71名が犠牲になるサッカー界史上最悪とも言われる飛行機墜落事故に巻き込まれた。

それから7年が経過した今、メデジン近郊にあるラ・ウニオンでのクリスマス向けの装飾が問題になっている。墜落事故にあった飛行機をレプリカで再現し、装飾の1つとして飾ったのだ。

当然、この装飾には批判が殺到。エドガー・オソリオ町長は撤去を命じたという。

町長は声明を発表し、次のように謝罪した。

「7年前に私たちのコミュニティを襲った悲劇にちなんだ飛行機のレプリカを設置したところ、ソーシャルメディア上でさまざまな反応があったため、メインパークから撤去することにした」

「クリスマスの装飾は、決して人々の感情を傷つけるつもりはなかったが、不快な思いをさせてしまったことを理解しており、私たちは謝罪し、撤去を進めるつもりだ」

また、地元ラジオのインタビューでも次のように説明している。

「ブラジルの兄弟のことを考えての決断だ。火曜日には事故の追悼式があり、彼らの多くがここに来るだろう。宗教的なイベントもあるし、組織的な活動もある」

「もしこの地球上の誰かが気分を害したなら、市長としてお詫びする。シャペコエンセの飛行機のレプリカモデルなしで、クリスマスの装飾は点灯する」

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