なぜ5年で亀裂が?抜本的な対策はこれから 「平和大橋」の応急処置始まる 広島 

亀裂が見つかっていた広島市の平和大通りにある「平和大橋」で、応急処置のための工事が始まりました。

工事が実施されているのは、平和公園の東側を流れる、元安川にかかる平和大橋の欄干の親柱とその隣の支柱です。

このコンクリート製の欄干は、世界的彫刻家の故イサム・ノグチ氏が、復興と平和を願ってデザインし、1952年に完成しました。
2018年度に歩道橋を整備した際の改修で、建設当時に近い姿に復元されていました。
広島市によりますと、9月に最長90センチの複数の亀裂が見つかっていましたが、「直ちに倒壊の恐れはない」と判断されていました。

28日の工事では、亀裂に樹脂を注入するための器具が取り付けられ、シール材が塗られていきました。
広島市中区維持管理課 長尾昌洋 課長
「取り急ぎ雨水の侵入を防ぐため、それと景観上の問題もありますので、現地の色に応じた塗装をしていきたいと考えております」
工事は来月12日までの予定で、広島市は、今後の抜本的な対策を検討しているということです。

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