相模原の知的障害者施設で入所者つねる虐待、あざ30数カ所 傷害容疑で職員逮捕

津久井警察署(資料写真)

 勤務する知的障害者施設の入所者の男性に対して体をつねるなどの暴行を加えてけがを負わせたとして、津久井署は28日、傷害の疑いで、相模原市緑区佐野川の知的障害者施設「藤野薫風」職員で介護福祉士の男(57)=山梨県上野原市=を逮捕した。

 逮捕容疑は、11月7日ごろから同10日午後4時40分ごろまでの間、同施設で、入所者の男性(45)の体をつねるなどしてあざができるけがを負わせた、としている。「男性に対応したとき、男性がしつこかったのでやった」と供述し、容疑を認めている。

 署によると、10日の入浴の際に担当した別の職員が、男性の体にあざがあるのを発見。21日に施設長が「施設内で虐待があった」と署に通報した。

 同施設を運営する社会福祉法人「ラファエル会」(鎌倉市)によると、男は同法人が運営する同区の高齢者福祉施設に2017年9月から勤め、藤野薫風には19年4月から勤務。知的障害者の生活介護に従事していた。

 けがを負った入所者の男性は、障害支援区分が5の重度知的障害者。男から両太ももをつねる暴行を受け、30数カ所のあざができたという。

© 株式会社神奈川新聞社