イラク・井ノ上さん(都城出身)殺害20年 同級生「ずっと忘れない」

井ノ上正盛さんが亡くなった後に植えられ、成長した「平和の木『井ノ上桜』」を見上げる同校の教諭ら=28日午前、都城市・上長飯小

 イラク戦争後の復興支援に当たっていた都城市出身の在イラク大使館書記官、井ノ上正盛さん=当時(30)=が現地で武装集団に殺害され、29日で20年。同級生たちは今も悔しさを胸に、誰にでも優しかった井ノ上さんの生きた証しを伝えたいと思いを強める。亡くなってすぐに母校の同市・上長飯小の校庭に当時の校長らが植えた「平和の木『井ノ上桜』」の幼木は、7、8メートルに成長。同校は功績を伝えながら児童に平和の尊さを伝えている。

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