カムバック賞発表 アはヘンドリックス、ナはベリンジャーが受賞

日本時間11月29日、2023年シーズンのカムバック賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはリアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)、ナショナル・リーグはコディ・ベリンジャー(カブス)が選出された。ヘンドリックスはステージ4の非ホジキンリンパ腫を乗り越えてメジャーのマウンドに戻ってきたことが最大の理由。一方のベリンジャーは数年間不振が続いたあと、ドジャースからノンテンダーFAとなったものの、新天地カブスで見事に復活を遂げたことが評価された。

現在34歳のヘンドリックスはオールスター・ゲームに3度選出されるなど、球界を代表するリリーバーとして活躍を続けてきた。しかし、昨年12月にステージ4の非ホジキンリンパ腫と診断され、闘病生活をスタート。5ヶ月後、日本時間5月30日のエンゼルス戦で戦列復帰を果たし、多くの人々に勇気を与えた。右ひじを痛めたため、今季は5試合しか登板できず、2勝0敗1セーブ、防御率5.40に終わり、8月にはトミー・ジョン手術。現在はFAとなり、2024年シーズン中の戦列復帰を目指している。なお、ホワイトソックスの選手がカムバック賞を受賞するのは、2006年のジム・トーミーに続いて2人目である。

現在28歳のベリンジャーは2017年に新人王、2019年にMVPを受賞し、2020年にはワールドシリーズ制覇を経験するなど、ドジャースのスター選手として活躍してきた。しかし、2021年以降は極度の打撃不振が続き、2022年シーズン終了後にはノンテンダーFAに。自身の市場価値を取り戻すためにカブスと1年契約を結んだ今季は130試合に出場して打率.307、26本塁打、97打点、20盗塁、OPS.881と見事に復活を遂げた。今季「打率3割・25本塁打・20盗塁」をクリアしたのは、ベリンジャーのほかにロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、大谷翔平(エンゼルス)、フレディ・フリーマン(ドジャース)の3人だけである。なお、カブスの選手がカムバック賞を受賞するのは今回が初めてだった。

MLB機構によるカムバック賞の表彰は2005年シーズンにスタート。毎年、各リーグ1人ずつが選出されている。受賞者はMLB公式サイトの30球団の番記者の投票によって決定され、昨季はジャスティン・バーランダー(アストロズ)とアルバート・プホルス(カージナルス)が選ばれていた。

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