供給網の安定「世界の利益」 中国首相、博覧会で米批判

 【北京共同】貿易促進やサプライチェーン(供給網)の強化を目指し、習近平国家主席が提唱した「中国国際供給網促進博覧会」が28日、北京市で開幕した。中国の李強首相は開幕式で、供給網の安定によって「世界各国が、あまねく利益を得られる」と強調。「半導体供給網の人為的な遮断を避ける必要がある」とも述べ、先端半導体の対中輸出規制を続ける米国を暗に批判した。

 日米などは先端半導体分野の輸出規制を強化。中国も対抗し、半導体材料の輸出制限を開始したほか、電気自動車(EV)用電池材料の輸出管理を12月から強化する。

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