先発補強が急務のドジャース Wソックス・シースの獲得を目指す

今オフのドジャースは大谷翔平と山本由伸のダブル獲得が噂されるなど、大型補強を展開することが予想されている。特に先発投手の補強は急務となっており、ドジャースはFA市場だけでなく、トレード市場にも目を向けているようだ。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ディラン・シースのトレードについてホワイトソックスに問い合わせたチームの数は12を超えており、なかでもドジャースは「最も熱心なチームの1つ」だという。

先日、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者がドジャースのシース獲得の可能性を報じていたが、ドジャースは実際にシース獲得に向けてホワイトソックスとのトレード交渉を行っているようだ。

ドジャースは今季、規定投球回をクリアした投手が1人もおらず、チーム最多の131回2/3を投げたクレイトン・カーショウはFAとなったうえに、左肩の手術を受けたため、来季の前半戦を欠場することが確実となっている。先発の柱となるのはトミー・ジョン手術から復帰するウォーカー・ビューラーで、先発2番手以降はボビー・ミラー、エメット・シーアン、ライアン・ペピオ、マイケル・グローブ、ギャビン・ストーンといった実績不足の若手ばかり。戦列復帰1年目のビューラーを含め、計算できる先発投手が1人もいない状況であり、今オフは複数の先発投手の獲得に動くとみられる。

現在27歳のシースは3年連続シーズン200奪三振以上という実績に加え、FAまであと2年保有できるため、計算できる先発投手が不足しているドジャースのチーム状況にフィットする存在だ。2022年は14勝8敗、防御率2.20、227奪三振の好成績を残し、ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位にランクイン。今季は7勝9敗、防御率4.58、214奪三振を記録した。

8月末に就任したクリス・ゲッツGMのもとで大規模なロースター再編に取り組んでいるホワイトソックスにとって、多くの若手有望株を抱えるドジャースは理想的なトレード相手と言える。争奪戦のライバルは多いが、ドジャースがホワイトソックスを満足させるだけのパッケージを提示すれば、問題なくトレードは成立するだろう。

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