山本由伸獲得を狙うヤンキース 山本のために背番号「18」を準備か

ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指している山本由伸について、代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は半数近くのチームが興味を示していることを明らかにしている。ヤンキースもそのうちの1チームに過ぎないが、どうやら水面下で山本獲得に向けた準備を進めているようだ。「SNY」のアンディ・マルティノ記者は、今季ヤンキースが意図的に背番号「18」を空けていたことを指摘。「18」は山本が2020年から背負っている番号であり、山本獲得を想定した動きではないかとみられている。

MLB公式サイトは、日本球界において背番号「18」が「エースに与えられる背番号」であることを紹介。「だから、黒田博樹はヤンキース時代に背番号18を着用した。田中将大も日本では背番号18だった。ヤンキースでは背番号19を着用したが、これはヤンキース入団時にまだ黒田が在籍していたからだ。ほかにも、松坂大輔はレッドソックスで背番号18だったし、前田健太は契約書のなかに背番号18を着用することを明記していたくらいだ」と伝えている。

データサイト「ベースボール・リファレンス」によると、黒田がヤンキースに入団した2012年以降、背番号「18」が空き番だったのは60試合の短縮シーズンとなった2020年だけである。黒田が2014年まで着用したあと、2015~19年はディディ・グレゴリアス、2021年はルーグネッド・オドーア、2022年はアンドリュー・ベニンテンディがヤンキースの背番号「18」としてプレーした。今季、ヤンキースが誰にも背番号「18」を与えなかったのは偶然とは考えにくい。何かしらの意図がそこにあったことは間違いないだろう。

MLB公式サイトは「ヤンキースからしてみれば、小さなジェスチャーにすぎないかもしれない」としつつも「今後数週間で移籍先を決めることになる山本にとって、重要なリスペクトの表れとなるかもしれない」と指摘。満票でサイ・ヤング賞に輝いたゲリット・コールに次ぐ先発2番手の補強を必要としているヤンキースだが、背番号「18」を空けて待つというラブコールは山本の心に届くだろうか。

The post 山本由伸獲得を狙うヤンキース 山本のために背番号「18」を準備か first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.