パドレス・ソトは「ほぼ間違いなくトレードされるだろう」と米記者

フアン・ソト(パドレス)のトレードをめぐっては、「トレードの可能性が高い」、「放出より残留の可能性のほうが高いだろう」、「ヤンキースが全力で獲得に動く」など、連日のように様々な報道が世間を賑わせている。そんななか、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「ソトはほぼ間違いなくトレードされるだろう」との見解を示した。ペイロール削減を目指しているパドレスのチーム状況やソトを放出することで対価として即戦力の投手を獲得できることなどを理由として挙げている。

ローゼンタール記者は自身の記事のなかで「問題はソトがトレードされるかどうかではない。どのチームが彼を獲得するかだ」と述べ、今オフ中にソトがトレードされるのは確実との見解を示している。最大の理由は移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」が3300万ドルと予想しているソトの来季の年俸だ。

ピーター・サイドラー・オーナーが死去したパドレスは、このままいけば4年連続でぜいたく税ラインを超過することになる。しかし、パドレスの資金力を考えると、現在と同規模のペイロールを今後も維持することは不可能。今オフはペイロールの大幅削減に動くことが予想されており、手っ取り早いのは高額年俸で1年後にはFAとなるソトを放出することだ。

また、パドレスはペイロール削減が必要であるにもかかわらず、ブレイク・スネル、ジョシュ・ヘイダー、マイケル・ワカ、セス・ルーゴ、ニック・マルティネスといった多くの主力投手がFAとなり、先発ローテーションもブルペンも穴だらけという状況。「ソトをキープ」、「ペイロールを削減」、「投手陣を補強」という3つを共存させるのは不可能であり、ソトを放出すれば、ペイロール削減と同時に、トレードの対価で投手補強を実現することが可能になる。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者も「ソトがトレードされる可能性は十分にある」との見解を示している。もし本当にソトが売りに出されるのであれば、大谷翔平とともに今オフの移籍市場で最も注目される存在となるのは間違いないだろう。ソトほどの実績と実力を持った打者が25歳という若さで市場に出てくることなど滅多にないからだ。保有期間が1年だけのソトを獲得したあとで、契約延長交渉を行うこともできる。なお、パドレスが本格的にソトを売りに出した場合、ヤンキース、メッツ、ジャイアンツなどが獲得に乗り出すことが予想されている。

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