LRT・ライトライン開業3カ月 沿線の交通状況に変化はあったのか?

 とちぎテレビでは、LRTの開業前から沿線の交通状況を独自に調査しています。

 開業から1カ月時点での調査のまとめでは、開業前と比べて目立った渋滞の緩和は見られず、かかった時間も短縮されなかったという結果になりました。その後、とちぎテレビがLRT沿線の工業団地で働く人たちを対象に行った独自のアンケート調査でも、交通状況に変化はないと答えた人の割合が53.5%と半数以上を占める結果になりました。

 それから月日が経過し、開業から3カ月を迎え、再び調査を行いました。

 調査で走行するルートは、宇都宮駅東口から始まる鬼怒通りを出発し、LRTの終点芳賀・高根沢工業団地停留場までです。調査は開業から2カ月が経過した10月26日から11月16日までの合わせて4回行いました。調査の結果、10月26日は40分、11月2日は41分、9日は43分、そして16日は49分ほどかかりました。16日を除いては、前回までの調査と比べかかった時間が短縮されていました。主な渋滞のポイントである鬼怒川にかかる柳田大橋を通過するのにかかった時間もわずかに短くなっています。

 また、とちぎテレビではLRT沿線の4つの工業団地で働く人たちを対象に通勤手段についてのアンケート調査も行いました。

 調査の結果、開業前に自家用車やバス、タクシーなどを利用していた303人について、開業後に通勤手段をLRTに変えた人は21人で率にして6.9%でした。またLRTに乗り換えた理由については、「通勤時間が短縮されそうだったから」と答えた人と「会社からの指示があったから」と答えた人の割合が最も多くなりました。一方で通勤手段を自家用車やバス、タクシーなどから変えなかった人たちの理由については、「通勤時間が短縮される見込みがなさそうだから」と答える人が半数以上を占めました。

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