ブルーインパルス、沖縄県内初の曲技飛行へ 12月10日「美ら島エアーフェスタ」 県が安全管理など要請

航空自衛隊松島基地の航空祭で、曲技飛行を披露する「ブルーインパルス」=8月27日、宮城県東松島市

 航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が12月10日の「美ら島エアーフェスタ2023」で曲技飛行をすることが28日、分かった。沖縄県基地対策課によると、県内での曲技飛行は初めて。県の溜政仁知事公室長は同日、空自の第9航空団(那覇基地)に対し、県内では曲技飛行への反対意見があるとして、安全管理や民間航空機の運航に影響がないよう口頭で要請した。

 同課によると、16日に空自から曲技飛行の実施について説明があった。要請では(1)機体の万全な整備と最大限の安全管理(2)民間機に影響しないよう空港管理者や航空会社との十分な調整(3)地元への丁寧な説明-の3点を求めた。第9航空団は「万全の準備をする」などと回答した。

 ブルーインパルスは昨年12月、空自宮古島分屯基地の開設50年記念行事の一環で、宮古島市上空で初めて編隊飛行した。

 ブルーインパルスは空自松島基地(宮城県)所属。T4練習機を使い、高度な操縦技能で編隊飛行をしたり、背面で飛ぶなどの曲技飛行をしたりする。(政経部・山城響)

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