茨城県、体重で全国上回る 学校保健調査 虫歯が多い傾向も

茨城県内の子どもの体重は男女とも満5~17歳の全ての年齢で全国平均を上回ったことが、文部科学省の2022年度学校保健統計調査で分かった。全国と比べ男子は各年齢で0.3~2.3キロ、女子は各年齢で0.1~1.2キロ多かった。また、虫歯のある児童生徒の割合や裸眼視力1.0未満の児童生徒の割合が全国よりも高かった。結果は確定値。

調査によると、全国平均と比較し体重のプラス値が最も大きいのは男子17歳の2.3キロ、女子11歳の1.2キロ。男子の身長は12~15歳を除く各年齢で、女子は6~9歳で全国平均を上回った。プラス値は男子8歳の0.8センチ、女子9歳の0.6センチが最大だった。

前年度の茨城県の値と比較すると、身長、体重ともに上回った年齢が多かった。増加幅が最も大きかったのは身長が男子8歳の1.3センチ、女子11歳の0.8センチ。体重は男子8、14歳の1.5キロ、女子は11歳の1.3キロとなった。

11歳を親世代の30年前と比較すると、身長は男子が0.9センチ、女子が1.9センチと高く、体重は男子が1.8キロ、女子が2.4キロ増えている。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、前年度に続き、例年4~6月に実施する健康診断と調査が年度末まで延長されている。県は調査結果について「過去の数値と単純比較することはできない」としている。

このほか、虫歯のある児童生徒の割合は幼稚園(5歳)29.4%、小学校42.3%、中学校31.9%、高校43.8%で、いずれも全国より3.7~5.5ポイント高かった。裸眼視力1.0未満の割合は小学校39.0%、中学校63.8%、高校75.6%で、いずれも1.1~4.0ポイント高かった。

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