矢井田瞳が「ゆりあ先生の赤い糸」撮影現場のキャストの目の前で主題歌を熱唱! 主演・菅野美穂は涙

テレビ朝日系連続ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」(木曜午後9:00)がクライマックスに向け、撮影にも熱が入る中、主題歌を歌う矢井田瞳が撮影現場を訪問し、主人公・伊沢ゆりあ(菅野美穂)らが暮らす伊沢家のリビングセットに集まったキャスト陣の目の前で、主題歌「アイノロイ」を生で熱唱した。

今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の作品を映像化した「ゆりあ先生の赤い糸」。心優しい売れない小説家と結婚した主婦・ゆりあが、夫・吾良(田中哲司)がホテルで昏倒し、緊急搬送されたことをきっかけに、突然目の前に現れた夫の“彼氏”と名乗る青年・箭内稟久(鈴鹿央士)、夫の“彼女”小山田みちる(松岡茉優)や“隠し子”らと奇妙な同居生活をスタートさせることに。時にぶつかり、時に手を取り合い、みんなで意識不明状態となった夫の介護に勤しみながら、これまで想像もしなかった数奇な人生と、血のつながりを越えた“家族”の絆を編み上げていくホームドラマだ。

満面の笑みと温かい拍手で菅野らに迎えられた矢井田は、そわそわした面持ち。しかし、ひとたび「アイノロイ」を歌い始めると、圧巻の歌声でリビングセット内の空気を一変させる。うっとりした笑顔で聴き入る松岡、田中、三田。歌詞の一言一句をかみしめるような表情で耳を傾ける鈴鹿、宮澤。そして、一緒に口ずさみながら聴いていた菅野の目からは、涙があふれ出した。

歌唱が終わると、キャスト陣はスタンディング・オベーション。菅野が涙をこらえながら「本当に素晴らしい曲をありがとうございました。“力”をいただきました!」と感謝を述べると、矢井田は「こんなに緊張したのは初めてです! 今日はいろんなことを伝えたいなと思っていたんですけど、頭の中が真っ白になっちゃって…。それくらい『ドラマの世界の中に入ってる!』って感動しています」と興奮冷めやらぬ表情だった。加えて「ドラマの一ファンとして、毎週木曜日の放送を楽しみにしています。『アイノロイ』が最後までドラマにちょっとでも寄り添えていたなら、うれしいなって思います」と激励のメッセージを送った。

ドラマのセットの中で歌うのは初めてだったという矢井田は、「大好きなドラマの出演者の皆さんが、今日はほんの2m先にいらっしゃって…! 緊張でなかなか皆さんの顔を見られなかったです(笑)。新感覚でした! 菅野さんが泣いてくださって、私も心が震えました」と感激。

一方、菅野も「こみ上げてくる気持ちで胸がいっぱいになり、涙がポロポロ出てきました。矢井田さんが書かれた歌詞もすてきで、あらためていい曲だなぁと感動し、『主題歌の力も借りながら、最終回まで頑張りたいな』と思いました」と熱い思いを口にした。そして、初めて生で聴いた「アイノロイ」の余韻に浸りつつ、今後の撮影に向けて気を引き締めていた。

実は、菅野と矢井田が会うのは、2006年にトーク番組で共演して以来17年ぶりのことだった。菅野は「以前お会いした時は2人とも独身だったんです。でも、今では矢井田さんも育児をしながら活動なさっていて、片や私も七転八起しながら育児をしつつ仕事もしている。似た境遇に共感するところも多々ありますし、時を経てこのようにご一緒できて、ご縁を感じました」と、この再会に感無量の様子だった。

矢井田も「当時も感じた菅野さんのパッと明るいオーラや、元気をいただける感じは全然変わってない! 変わらずお美しいし、太陽のようでまぶしかったです」と語った。

11月30日放送・第7話。ゆりあは、“禁断の恋”の相手・伴優弥(木戸大聖)が、過去のバイク事故のせいで性機能障害を抱えていると知る。そして、優弥は自分自身が不良品だと思っているから、かなり年上の自分を相手にしたのではないだろうか?という、複雑な感情を拭えずにいた。時を同じくして、ゆりあの後押しでバレエを習い始めたみちるの長女・小山田まに(白山乃愛)だったが、思うように上達できず、肩を落として帰ってくる。みちるは、このままバレエを続けさせるか否かで、ゆりあと衝突。みちる親子をよく思わない吾良の妹・伊沢志生里(宮澤)が、さらに追い詰めるようなことを耳打ちしたことで、いたたまれなくなったみちるは、突然「家を出ようと思う」と、ゆりあに告げる。

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