大井川鉄道、連結器外れ社長謝罪 「重大な事故と認識」

走行中に連結器が外れ停車した大井川鉄道の列車=29日午前、静岡県島田市

 大井川鉄道(静岡県島田市)の列車が走行中に連結器が外れ停車した事案を受け、同社の鈴木肇社長が29日、記者会見し「重大な事故と認識し深く反省している」と謝罪した。同日午後から、国交省運輸安全委と中部運輸局が従業員への聞き取りや現場調査を行い、詳しく調べる。

 同社などによると、28日午後2時45分ごろ、大井川鉄道家山駅を出発した臨時普通列車がポイントを通過した際、電気機関車と客車の連結器が外れた。電気機関車と客車の両方に安全装置の非常ブレーキがかかり、乗客にけがはなかった。

 国交省は事故につながりかねない重大インシデントに認定、運輸安全委が鉄道事故調査官2人を指名した。

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