海中にツリー 最南端で早くもクリスマス、和歌山・串本町

海中に設置したクリスマスツリー(28日、串本町潮岬沖で)=串本ダイビング事業組合提供

 和歌山県串本町内にある24のダイビング店でつくる串本ダイビング事業組合は28日、同町潮岬沖の海底に高さ約3メートルのクリスマスツリーを設置した。海中では早くもクリスマスのムードが漂い始めている。設置は12月25日まで。

 海中のクリスマスツリーは、より多くのダイバーに串本を知ってもらい、町全体を盛り上げ地域活性化につなげようと企画。今年で13回目となる。

 この日は、サンタクロースの衣装を着たダイバー7人が参加した。リボンやベルを飾ったツリーを船に積み、同町串本の袋漁港を出港。潮岬の沖約200メートルにある水深約18メートルの「備前」と呼ばれるダイビングポイントに設置した。海中では、ツリーが流されないように土のうやロープを使って固定したという。

 組合イベント部の道井洋之さん(49)は「これから水温が下がって魚が減ってくる代わりに、ウミウシの仲間が増えて水中はカラフルになる。海のクリスマスはイメージがつながらない部分があったが、続けてきたことで少しずつ定着してきた。この時季だけのクリスマスツリーを楽しんでほしい」と話している。

■クリスマス水槽/2日から串本海中公園

 串本町有田の串本海中公園センター水族館は12月2日から、トピックス水槽でサンタクロースをテーマにした展示を始める。ナミマツカサやハオコゼなど赤色の生き物11種類を展示する。12月25日まで。

 また、12月3、10、17、24日の午前11時から約30分間、館内にある「串本の海」大水槽で、サンタクロースの衣装を着たスタッフが水槽に入って掃除をするイベントも開く予定。

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