新型シトロエンE-C3、新型プジョーE-リフターが相次いでデビュー。ステランティスの電動化がさらに加速中【トレンド展望】

2023年秋、欧州市場でステランティスグループのシトロエンが人気モデル「C3」をフルモデルチェンジ、コンパクトクロスオーバーEVとして新型「E-C3」を発表して大きな話題となったが、その2週間後にはプジョーが電気自動車「E-リフター」のフロントマスクを一新して登場させている。このふたつのモデルの日本導入予定や時期は明らかになっていないが、ステランティスグループの電動化の動きはここにきて大きく加速しているようだ。

シトロエンC3がフルモデルチェンジでまずはBEVで登場

2023年10月17日(現地時間)、新型シトロエンE-C3が欧州で発表された。Bセグメントのコンパクトカー「C3」が第4世代へと進化して登場したもので、まずは電気自動車としてデビューした(おそらくこの後、ほかのパワートレーンも設定されると思われる)。

新世代のシトロエンC3として登場したE-C3。最高出力113psの電気モーターを搭載するコンパクトクロスオーバーEV。

シトロエンの新しいデザイン言語を導入したという新型「E-C3」は、立体的なフロントマスクと短く水平なボンネットが特徴。インテリアデザインも斬新で、トリムを上下に分けて、すっきりとしたインパネとした「C-ZEN」ラウンジはコンパクトカーの今後の基準となっていくかもしれない。

EVパワートレーンは、最高出力113psの電気モーターとオートマチックトランスミッションの組み合わせ。44kWh バッテリー パックはWLTPで320kmの航続距離を実現し、100kW DC 急速充電により、わずか26分で容量の20%〜 80%を充電できるというシステムも注目だ。

そして重要なのはその価格。すべての人が電動モビリティを利用できることをブランドの使命と考えるシトロエンは、「公正かつ手頃な価格でゼロエミッションモビリティの恩恵を望む顧客に提供する」としている。日本導入価格は明らかになっていないが、大いに期待していいはずだ。

新型シトロエンE-C3 は、シトロエンの新たな章の始まりを示しているといっていいだろう。

プジョーリフターのフェイスリフトも「E-リフター」から

2023年11月6日(現地時間)には、同じステランティスグループのプジョーがフェイスリフトされた新型「E-リフター」を公開した。この後、リフターシリーズがフェイスリフトされることになるのだろうが、まず「E-リフター」から登場したのは興味深い。

フェイスリフトされて登場した新型プジョーE-リフター。象徴的な3つの爪のライト シグネチャや新しいデザインのラジエターグリルで印象は大きく変わった。

リフターのEV(電気自動車)である「E-リフター」は欧州で2021年に登場(日本未導入)。改良型のE-リフターはこちらもブランドの新しいデザイン言語を導入し、エクステリアには新しいデザインのラジエターグリル、フロントバンパー デザイン、ブランドの象徴的な3つの爪のライト シグネチャが加えられている。

インテリアもiコックピットをベースとして、センターに10インチの高解像度タッチスクリーンを備え、ステアリングホイールもコンパクトなものに変更されている。

パワーユニットは136psのモーターをフロントに搭載。航続距離はWLTPモードで320kmに向上している。なおE-リフターは、標準ボディとロングボディの両方に設定される。

プジョーは2025年までにEV市場のトップブランドになることを目標にしているが、今回登場した改良新型E-リフターはその目標達成のための重要なモデルに位置づけられている。

プジョーUKが英国ベストクリスマスマーケットを発表

EV市場のトップブランドを目指すプジョーが、興味深い調査結果を公表したので、最後に紹介しておこう。

プジョーUKの調査でEVドライバーにとっての英国ベストクリスマスマーケットに選ばれたバーミンガムのフランクフルト・クリスマスマーケット。

それは英国のプジョーUKが実施した調査で、EVドライバーにとって、英国のクリスマスマーケットの中で、バーミンガムのフランクフルト・クリスマスマーケットが最もアクセスしやすく、料金オプションのバランスが優れていることが判明したというもの。

プジョーUKはまず、新型プジョーE-2008の航続可能距離400km(WLTP)で人口の多い15の都市からどれくらいのクリスマスマーケットまで移動できるかを調査。クリスマスマーケットから半径8マイル以内に公共の充電ポイントがいくつあるか、利用可能な充電速度はどれくらいか、EVの充電を提供する宿泊施設がいくつあるかなども採点の対象とした。

その結果、バーミンガムのフランクフルト・クリスマスマーケットは大きな都市からのアクセスも良く、市内中心部から半径8マイル以内に最も多くの充電ステーションがあり、50kWを超える速度の66台のDC急速充電器を含む154台が利用可能だった。

プジョーはこうした調査結果を公表することで、EVへの関心が高まり、またインフラの整備も進むとしている。

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