FC大阪一筋12年、関西2部からJ3まで経験したDF岩本知幸が現役引退「悔いが少しもないかといえば…」

関西2部からFC大阪でプレーした岩本知幸[写真:©︎J.LEAGUE]

FC大阪は29日、DF岩本知幸(34)の現役引退を発表した。

岩本は東海学園高校から阪南大学へと進学。2012年からFC大阪に加入した。

当時関西サッカーリーグ2部に所属していたチームに加わると、1年目で優勝し1部に昇格。2013年に関西サッカーリーグ1部で優勝、2014年にはJFLへの昇格を決めた。

2015年からはJFLでプレー。2022年にはJ3昇格を決めると、今シーズンはJ3でプレーした。

今シーズンは明治安田生命J3リーグで1試合に出場。通算ではJFLで171試合16得点、関西1部で39試合4得点、関西2部で14試合1得点、天皇杯で11試合に出場していた。

現役を引退する岩本はクラブを通じてコメントしている。

「今シーズンをもって現役生活を引退することを決断しました。FC大阪というクラブで12年間もの長い間プレーすることができ本当に幸せでした」

「大学卒業後、一度はプロサッカー選手の道を諦めた私を誘ってくれたのが、当時大阪府リーグに所属していたFC大阪でした。そこから関西リーグ、JFLを経て今年ようやく悲願のJリーグの舞台に立つことができました」

「その戦いの日々をずっと近くで励まし続けてくれたサポーター、支えてくれたパートナーの皆様、共に戦ってくれたクラブスタッフ、コーチや監督、チームメイト、そしてどんな時も暖かく見守ってくれた家族、本当にありがとうございました」

「6歳から三里小学校スポーツ少年団でサッカーを習い始め、そこからセイカJFC、岐阜VAMOS、東海学園高校、阪南大学と私のサッカー人生に関わってくれたすべての皆様に感謝します」

「正直なところ現役生活に悔いが少しもないかといえば、残念ながらそうではありません。特に今年はクラブとして初めてのJリーグ挑戦の大事な年でありながら、全くチームの勝利に貢献することができませんでした」

「試合に出られない辛さや、怪我で思ったようにプレーできないストレスにとても苦しみました。それでも必死にプレーし続けられたのは、応援してくれる1人1人の存在に勇気づけられたからでした。応援してくれる人がいるということが、選手にとって大きな意味を持つことを深く知ることができた一年でした。サッカーは本当にいろいろなことを学ばせてくれます」

「このタイミングでの引退という選択が、正解か間違いなのかはわかりません。ただ、これまで自分が選択してきた道で必死でもがいて生きてきたからこそ、満足した現役生活を送ることができたのは確かです。
したがってこの先も自分が選択した道を信じて、必死でもがきながら楽しんで生きていこうと思います!楽しみにしていてください!」

「長い間ありがとうございました。そしてこれからもFC大阪を支え続けてください。よろしくお願いします」

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