私鉄駅員らへの暴力、71件 コロナ禍前に迫る水準

 日本民営鉄道協会は29日、全国の大手鉄道事業者16社で2023年度上期(4~9月)に発生した駅員や乗務員への暴力行為が71件あったと発表した。前年同期から1件減少したものの、協会は「依然として新型コロナウイルス感染症流行以前に迫る水準だ」と分析している。

 協会によると、45件(63%)で加害者が飲酒しており、発生時間帯別では午後10時から終電までが27件と最も多かった。年代は40代が14件(20%)とトップだった。

 協会やJR各社などは12月4日からの2カ月間、「酔った勢い、STOP!」と題したポスターを掲示し、暴力をやめるよう呼びかける。

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