飛騨地方で親しまれる冬の保存食「赤カブ漬け」 60年ほど使い込んだ杉樽で 色鮮やかな仕上がりに 岐阜・高山市 ひだ千利庵

岐阜県飛騨地方の冬の味覚「赤カブ漬け」の漬け込み作業が、高山市の漬物工場で行われています。

赤カブ漬けは飛騨地方で古くから親しまれている冬の保存食です。

高山市内で漬物を製造する「ひだ千利庵」の工場では、従業員が赤カブを機械で水洗いした後に「直径・高さ」がそれぞれ約2メートルの杉樽にまるごと入れて、塩に唐辛子などを混ぜたものを繰り返し振り掛ける、昔ながらの方法で漬け込んでいきます。

添加物などは一切使わずに60年ほど使い込んだ杉樽でつくられる漬物は香りが良く、色鮮やかに仕上がります。

ことしは秋に天候に恵まれたことから、例年の2倍の収穫量が見込まれ、出来も良いということです。

地元の契約農家から仕入れた赤カブは、去年の5割増しの約15トンが漬け込まれ、早いもので来年2月頃から食卓に並ぶということす。

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